
昨年、私ども社団法人海部津島青年会議所は皆様方のおかげをもちまして45周年という新たな原点をむかえることができました。
創立以来、経済・社会・文化等の向上をはかり地域発展を目的に運動を行うわれわれの歴史は先輩諸兄のご努力は勿論のこと、この地域の皆様との縁の積み重ねであると考えます。45周年を通しまして、地域との縁の積み重ねを感じ、この地域に対する恩を学ばせていただきました。
そしてこの46年目に際し我われはこの恩を、社団法人海部津島青年会議所の第二創立ともいうべき新たな一歩を踏み出す力として、メンバー一同地域に対する使命感と責任感を共有して行動をしていきます。
今年度私どもは公益法人制度改革への対応、地域アイデンティティの復活、資質開発への取り組み の3つの柱をもとに運動をしていきます。
平成20年はおよそ110年ぶりに公益法人制度改革が新制度に移行される年であります。私たちは事務処理などの表層的な対応は勿論、民間がになう公共として、改革施工後の我われを取り巻く環境を敏感に捉え、青年会議所としての新たな可能性を導き出さねばならないと考えています。
内部情報の透明化、公開例会、公開事業の開催をはじめとする公益性への対応として、地域に対してどのように新たな意識の変革を訴えることができるのか、この制度改革を制度対応に終わるのではなく、追い風にして考えてゆきたいと考えています。
2つめに地域アイデンティティの復活です。
今でも目をつぶれば広がってきます。毎朝挨拶をするみどりのおばさん。友達との会話に夢中になりすぎて上級生にしかられたあの通学路。
あのあぜ道も今ではアスファルトに固められて幼い頃とはうって変わった風景でも
目を閉じれば今も笑い声溢れるあの頃の景色が広がってきます。
情景は違えど人それぞれに想いがありそれは地域愛と云うべきものであります
そしてそれは温かで次代に繋げるべくもので絶やしてはいけない地域への想いであり、地域活性の大切な種火であると思います。
自分の家族や地域を愛するという当たり前の感情は現代では様子が変わってきているように感じます。現在の社会から察するに個の意識が強すぎて、自分を大切にするあまり、他人や地域に対してのこころが薄れ、家族にすら積極的に関わらなくなってきている風潮があるように感じます。先ずは一番小さいコミュニティの家庭内での挨拶に始まり祖先への感謝のこころ、地域やまわりに生かされているという利他のこころを育むという働きかけを我われ親世代から始めたいと思います。そして自分のルーツや住んでいる地域の伝統を知ることで現在の自分が如何に縁を積み重ねて現在に至っているのかを感じ恩を学ぶのです。地域の伝統や祖先に対する誇りや敬いを大切にするこころが帰属意識を育て自信と誇りの持てる地域創造の活力となると考えます。
戦後の経済復興への先祖の努力、機会均等の理念における教育水準の向上は経済発展を支え、日本の復興は成功しました。しかし忘れ去られたものもありました。
戦後GHQ主導によるウォーギルドインフォーメーションプログラムの結果、情報操作、贖罪意識の植え付けによる日本人の精神の断絶。本来教育基本法を補完すべき教育勅語の廃止。その結果道徳倫理観、自律精神の育成がおろそかになり、戦後の教育は半分になってしまった観があります。その結果、法律を犯しても自分さえ良ければどうでもいいといった拝金主義が横行し、命の尊さを踏みにじる凶悪犯罪、個人の権利ばかり主張する利己主義、家庭・地域の教育力の低下といった多くの問題はそんなところに起因しているように感じます。
我々は教育の一環として、法律で禁止されていなくてもいけない行為を指導する道徳規範意識の育成、利益にならない行為であったとしても人の為に貢献したいという精神を培う親学・徳育への取り組みを実践していきたいと考えています。
我われ親世代として次世代に対して礼儀・躾といった日本人の良き精神を基本とし、失敗を恐れず自ら学び自発的に考える志を持った人格を育てる取り組みを実践し、そういった層が報われる社会を築く為の発信をしたいと考えます。
その思いを具現化していくためにも資質の向上を第三の柱に考えています。資質とはもともとわれわれに備わっているものです。しかしながら現状を打破していくためには潜在能力を引き出し、おのおのの殻を破らねば創造は生まれません。
我われは青年経済人として現状に満足することなく大いなる目的達成の為に何が必要かを考え、学び続けなければなりません。また、学ぶということは素直な気持ちで相手を受け入れる心が必要であると考えます。お互いが思いやり育みあう気持ちが学びの基本ではないでしょうか。そしてメンバー同士だけではなく地域の方々との理解、尊敬を重ね、認め合える信頼関係を構築していくことで、より多くの市民が地域に意識的に関わり社会変革の原動力となるのです。
今年度スローガンを 創造を進化せよ〜CREATEVE EVOLUTION〜とし、一年間を通じ、この地域に生まれ、育って本当に良かった、自分の子供をこの地域で育てたいと心の底から思えるような地域愛溢れる場の創造にメンバー一同で挑戦したいと考えます。
潜在能力を引き出し社会変革の原動力に変えるべく我われは行動していきます。 地域のために我われ一人ひとりが責任感・使命感を共有し行動を起こしてゆきます。
以上を皆様へのコミットメントして理事長所信表明とさせていただきます。
第46代理事長 加賀 崇三